Forrester 社 Margo Visitacion 氏に聞く、分散ワークの世界における OKR と組織の共通認識
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編集メモ: これは Forrester 社バイスプレジデント兼主任アナリストの Margo Visitacion 氏をゲストに迎えた特別記事です。
世界の企業が分散ワークの現実にあって舵取りを続ける中、多くはチームや各拠点間の共通認識を確立するために、組織の目標を再考しています。Asana では最近、OKR の導入と実践についてウェビナーを開催しましたが、今回は、Forrester 社のバイスプレジデント兼主任アナリストの Margo Visitacion 氏をゲストスピーカーに迎え、企業はいかにして最も重要な目標を設定し達成するべきか、じっくりとお話を聞きました。
OKR を導入する際の課題は何でしょうか?また、組織はこの枠組みを取り入れることを考えるべきでしょうか?
最大の課題はチェンジマネジメントでしょう。全員が認識を共有して OKR の枠組みを理解し、それが自分とどう関わるのか、そして自分たちの役割や説明責任を把握できるようにするには、情報提供とトレーニングを行い、フィードバックを実践に生かす、真剣な努力が必要です。
次に重要な課題は、「主要な結果」と「目標」との関係を理解することです。明確に言語化されなければ、この二つは混乱を招く恐れがあります。これらを正しく設定するには、組織で突っ込んだディスカッションを何度か行う必要があるでしょう。
第三に、OKR は「生きた」ものでなくてはなりません。一貫した、合意に基づく基準に沿って OKR を測定し、議論する必要があります。手書きで作成して、引き出しにしまいこんではいけません。このため、適正なツールで OKR を見える化し、日常業務の一部にすることが非常に重要です。
OKR や目標を仕事に結びつけることが重要な理由は何ですか?これをうまく行うにはどうすればよいですか?
大きな理由は意識を集中させる方向を明確にするためです。具体的に定義された「目標」と、指標とターゲットを設定した「主要な結果」によって、チームは仕事を明確に把握し、意義のある目的を達成するためにどんな行動をするべきか判断できます。それによって、チームは邪魔になる無駄な活動を減らして、より高い価値のある仕事をすることができます。
第二に、OKR は進捗を測定し、優先順位の変更が必要かどうか、また必要な場合はそのタイミングはいつかを判断する明確なツールになることが挙げられます。
現代のエグゼクティブが特に重視する、目標管理に関わるトレンドやビジネス上の課題は何でしょうか?OKR には企業のレジリエンスや事業の持続性を向上する効果はありますか?
コストに対して最大価値を得ることが課題ですね。このような困難な時代においては、リーダーは適正な指導を確実に行って、生産性を維持し、従業員のエンゲージメントを保たなくてはなりません。OKR は透明性を提供し、ビジネスを展開するために必要な条件について、的を絞った話し合いをする指標になります。
分散ワーク環境における目標設定のコツを教えてください。目標設定はどう変わり、それによって私たちの働き方はどう変化したのでしょうか?リーダーはどんなツールを使って、分散ワーク環境での目標設定を行っていますか?
テクノロジーを賢く利用してください。目標や目的を明確にすることについて、チームからの意見を求めるワークスペースを設定します。これは、定量化できる「主要な結果」を策定する際に役立ちます。テクノロジーを使って作業を細分化することで、全員がタスクに取り組み、自分の役割や責任をはっきりと理解できるようにしましょう。
まず、OKR をイニシアチブと結びつけます。これによってチームはコラボレーションしやすくなります。OKR がもたらす透明性によって、たとえリモートで働いていても、生産的な会話が増えるはずです。
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