急成長を遂げるチームのマネジメント: Golde 社の CEO 兼共同創業者である Trinity Mouzon Wofford 氏との対話
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今月は女性史月間ということで、Asana では 1 か月を通してリーダーとして活躍している女性たちを特集しています。たとえ 1 人でも、10 人でも、会社全体でも、チームをうまく管理していくにはリーダーシップが不可欠です。特にこの 1 年は色々な意味で挑戦の多い年でしたが、思いがけない機会も生まれました。
Golde 社の CEO 兼共同創業者である Trinity Mouzon Wofford 氏は、昨年の新型コロナウイルス (COVID-19) による外出自粛をきっかけに会社が急成長したことから、身をもってそれを学びました。Golde 社は、スーパーフードのブレンドやサプリメント、マスクによって、簡単そしてお手頃に、楽しく健康を維持することをミッションとしています。そして Wofford 氏も、成長を続けるチームのマネジメントを同様のアプローチで行っています。
Asana は、Wofford 氏の起業家としてのこれまでの歩みと、それが彼女のマネジメントスタイルにどのような影響を与えたかについて聞きました。そこには、より良いマネージャーとなるための素晴らしい洞察やベストプラクティスがありました。Wofford 氏の言葉を以下にご紹介します。
Q: Golde 社を共同設立したきっかけは?
A: Golde は健康維持分野における消費者としての私自身の経験に着想を得ています。私は、自分が育ったニューヨーク州北部の時代遅れな健康製品と、高級すぎるとも感じられる新製品の間で板挟みになっていました。そういった新製品にはあまり心惹かれることがなく、また正直に言って、手が出せないような価格だったのです。
そこで、私は健康維持を誰もが簡単に、お手頃に、楽しめるものにするというアイデアに着目しました。この健康維持をもっと楽しくするという要素があり、そのためにはお手頃な価格帯にするということが非常に重要だと考えました。
Q: 昔から自分の会社を作りたいと思っていたのでしょうか?
A: 憧れはありましたが、そういった進路があることは考えていませんでした。高校の進路指導の先生にも、「起業家」は勧められませんでしたから。でもニューヨークシティの大学に入って、さまざまな進路にあふれるまったく別の世界を目の当たりにしました。
創造性と起業家精神をもって仕事に取り組むということに魅力を感じていました。そして社会人になってから、私がそういったことにかなり向いていたということに気が付きました。
Q: そうして今では Golde の共同創業者兼 CEO となったのですね!今の主なお仕事は何でしょうか?
A: 会社は 4 年目になりますが、最初の 3 年半はすべての仕事を少しずつやっていました。フルタイムの従業員は私と共同創業者の 2 人だけでしたので、Instagram の投稿内容を書いたり、ニュースレターを配信したり、お客様からのメールに返信したりと、すべての役割を 2 人で分担して行っていました。
やるべきことがたくさんある中で、できることとできないことを現実的に考えることを心がけていました。100 倍もの規模のチームを持つ大企業を見て、そこまでの高水準は期待できないと自分に言い聞かせていたこともありました。ほとんどすべてのことを自分でやっていたので。すべてをこなすことはできないのだから優先順位をつける、というのは起業家が覚えておくべき重要ポイントだと思います。
今でも私はすべてのことに関わっていますが、規模を拡大して、現在は 8 人のチームになっています。私の役割は、コーチとしてメンバーの目標達成をサポートする役割に変わりました。そして私の役割の「サポートシステム」の部分は、会社が成長するにつれて拡大していくと予想しています。これは、楽しい進化となるでしょう。
Q: リーダーとして、チームを拡大すべきタイミングをどのように見極めていますか?
A: 私の会社は 2020年に想定していなかったほどの成長を経験しました。人々が外出自粛を始めたときに、フェイスマスクや抹茶ラテなど、毎日のセルフケアルーティンを取り入れたことで、需要が大幅にアップしたのです。
夏には黒人経営の企業を支援する動きが高まり、爆発的な成長を遂げました。連日記録的な成果を出していました。非常にうれしいことではありましたが、同時にいつまで続くのか、どんなリソースが必要なのか予想できず、少々怖くもありました。
もともとチームの人数に合ったビジネス規模だったものが、あっという間に 10 倍の規模になり、うまくやっていくには何とか調整していく必要がありました。リーダーとしては、いきなり 10 人雇うわけにはいかないので、時間をかける必要がありながらも、どれだけ早く対応できるかを見極めるのが難しかったですね。
採用に関しては非常に慎重であることを心がけました。チームの規模は最小限にとどめ、仕事がちょっと多すぎるという状況になったらチームを徐々に拡大していく。それを指標としていました。
Q: 急成長している会社の運営は、並大抵のことではありませんよね!チームのマネジメントはどのように行っているのですか?
A: 先ほどもお話ししたように、私のマネジメントスタイルはかなりサポート重視です。実践している 2 つの方法をご紹介します。
- チームメンバーに起業家精神を持たせる。チームが自分の仕事に責任を持てるようにします。そのためには、自分の日々の仕事が会社の目標やミッション達成に向けてどの位置にあるのか理解してもらう必要があります。
- 頼れる相談役となる。 チームメンバーが日々の仕事とより大きな目標との関連性を見出せるようにします。そしてその後もサポートを行いながら指示やフィードバックを行い、正しい方向へ進んでいることを確認します。
Q: マネジメントスタイルに最も影響を与えたアドバイスは何でしたか?
A: これまで素晴らしい上司に恵まれましたが、その中でも印象に残っているのは、適度に手を差し伸べつつ、学ぶための機会を与えてくれる上司です。これには、失敗してそこから学ぶ機会を与えることも含まれると思います。
私が大学を出て最初に就いた仕事は、営業職で、勧誘電話をかけなければならない仕事でした。私は勧誘電話が非常に苦手でした。それでも上司に「じゃあ、これをお願い」と言われて、私は震えていましたし、電話もひどいものでした。すごく緊張していてぎこちなかったので。でも上司は電話のほとんどを私に任せました。それで適切なところで助け舟を出してきて、電話の後でフィードバックをくれたのです。
私はそれに感謝していました。私のぎこちない電話を聞くのは苦痛だったと思いますが、チームの成長のためには、そういった学びの経験を積ませる必要があるのです。起業家として、私のすべての学びは失敗から来ています。ですからチームにも少し余裕を与えて、学ぶ機会を与えるべきだと思います。
Q: Wofford さんやチームメンバーは、Golde 社で Asana をどのように使っていますか?
A: 私たちは Asana を使って多くのワークフローを管理しています。マーケティングの面では、マーケティングカレンダーの管理に Asana を使用しています。そうすることで、全員がいつ何が予定されているのか把握でき、そのためにやるべきこともすべて一か所に集まっています。
業務やサプライチェーンの管理にも Asana を使っています。新製品の発売日や生産状況を把握し、あらゆることが予定通りに進んでいることを確認しています。これには整理とスケジューリングが特に重要で、Asana が役立っています。
毎週のチーム会議の管理にも Asana を使っています。チーム全員が会議プロジェクト内に小さなセクションを持っていて、そこに共有したい情報を記録し、全員が状況を把握できるようになっています。そこが終わったら、最後はいつもスムージーのレシピをいくつか共有したりしています。
また私個人としては、投資家との会話の記録に Asana を愛用しています。自分用に、なんでも小さな Asana のボードに記録しておきたいのです。
Q: Asana を使うことで、ビジネスやチームの管理方法にはどのような影響がありましたか?
A: Asana を使ってマーケティングキャンペーンやサプライチェーンなどの業務を管理することで、ビジネスに信じられないほどの影響がありました。爆発的に成長した去年は特にそうです。管理しなければならないことが非常に多く、なおかつ見落としは許されませんでした。Asana のおかげで、すべてを予定通りに進めることができました。
Q: 先日の Super-Ades の発売、おめでとうございます!Wofford さんと Golde の次の目標は何でしょうか?
A: ありがとうございます!今年の初めに Target で発売開始しましたが、これからも色々計画しています。今年の後半には新製品があと 2 つ発売予定なので、ご期待ください。Instagram でフォローしていただければ、常に最新の情報をお届けします!
私たちは、Golde のように、Asana を使ってミッションを達成しているお客様からインスピレーションを受けています。世界中のチームが Asana を使ってどんなことを行っているかをご覧ください。